らふたぁブログ

月別アーカイブ: 2019年11月

酵素パーマ

大切な貴方の毛髪お読みになって、興味がありましたら、ご連絡ください。
⑬酵素パーマの秘密①
今、増加する毛髪トラブル① 毛が細く痩せて脱毛が増えた
② ウェーブにボリュームが出ない
③ ウェーブの掛かりが悪い
④ 癖毛や縮毛が発生したり悪化したりする
⑤ 波状毛が発生する
⑥ うねりの発生
⑦ ウェーブの掛かり過ぎ
⑧ ウェーブの掛かりにばらつきが出る
⑨ ウェーブが部分的にいつまでも残る
⑩ ウェーブにビビりが発生する
⑪ 不自然な分け目が入る
⑫ 断毛・裂毛が発生する

なぜこのようなトラブルが発生するかを説明させていただきます。

まず、髪の毛の構造を理解する必要があります。

毛髪・爪・表皮はケラチンという硬たんぱく質で形成されております。

ケラチンの組成は20種類のアミノ酸です。

アミノ酸とはNH2(アミノ基)とCOOH(カルボキシル基)を持つ化合物の総称を言います。

またケラチンは
①水素結合
②塩結合(イオン)
③シスチン結合
④ペプチド結合
の側鎖結合により、立体構造を形成しております。

※立体構造とは「はしご」を想像してください。支柱がポリぺプチド、ステップが側鎖結合

側鎖結合の一例を申し上げます。

ほとんどの方が洗顔後シワが伸びる体験をしていると思います。これは水素結合が水によって切断されたことによって起きる現象です。

また、癖毛や縮毛の方が梅雨の時期や雨の日に毛髪が『爆弾状態』になる経験をしている方が多いはずです。
これも湿度により水素結合が切断され、ブローやブラッシング効果が消滅した結果、起きた現象です。

それではパーマネントウェーブの形成プロセスを説明させていただきます。

ケラチンを形成するアミノ酸の中にシスチン(芳香族アミノ酸)があります。
コールドパーマはシスチンを加工することによってウェーブを形成させます。

現在、医薬品医療機器等法(旧薬事法)で
ウェーブ剤として認められているのはチオグリコール酸とシステインの二つの主剤に限られます。

1剤(チオグリコール酸・システイン)でシスチンをシステインに戻します。このことを還元作用といいます。(記憶の解除)

ワインディングは求めるウェーブをロットの太さによって決めるのが一般的です。

※還元剤でーSHHS-(スルフィド結合)

次に2剤(臭素酸ナトリウム・過酸化水素)でシステインをシスチンに戻し、ウェーブを固定化します。このことを酸化作用といいます。(新しい記憶の構築)

※酸化剤でーS-S-(ジスルフィド結合)

このやり方には大きな問題をはらんでおります。
その問題点は
①システイン酸の形成
(急激に起きた状態をオーバータイムといいます。)
②ランチオニンの形成
③エステル化の形成
④システインスルフィン酸
の形成です。

このことをより分かりやすく申し上げますと
①システイン酸の形成はシスチン含有量の低下を意味します。
具体的には
①ウェーブの掛かりが悪くなる、もしくは
②ウェーブが取れやすくなるという現象が起きます。
ところがある日突然、
『ウェーブの掛かり過ぎ』
という現象を経験された方も多いと思います。
同じメーカーの薬液で同じ放置タイムでなぜ掛かり過ぎたのでしょうか。

これは
『ペプチド結合』
という従来にはないウェーブが形成された為です。

ペプチド結合は
こちら側のNH2(アミノ基)と相手側の COOH(カルボキシル基)で形成されるウェーブ形成です。

ケラチンの側鎖結合の中で一番強いウェーブ力を持つことになります。(N=C)

※アミノ基のN(窒素)とカルボキシル基のC(炭素)との結合

同じ頭髪にシスチン結合とペプチド結合が混在することになります。
結果、
①部位によってウェーブにばらつきが起きる
②部位によってウェーブの劣化に差が生じる
③ウェーブが部分的にいつまでも残る
などの現象が起きます。
現在、多くの消費者が経験していると思います。

このことを理解した上でビビり毛・アホ毛・うねり・ちりつきの発生について説明を致します。

ペプチド結合は
①熱
②強アルカリ
③強酸性
によるたんぱく変性が大きな発生原因になります。
また現在、頭髪用製品に使用される
合成樹脂(シリコン樹脂・ポリビニル・ポリアクリル・ポリアミド他)が間充物質(マトリックス)に蓄積され、そこに熱が加わると毛髪に猛烈な収縮が発生します。その結果、たんぱく変性との相乗作用により『頑固な、頑固な』ペプチド結合が形成させます。

先に述べましたように
①熱
②強アルカリ
③強酸性
はペプチド結合を形成させます。
このことは一般的な美容技術ではビビり毛・アホ毛・うねり・ちりつきを改善させることは不可能ということになります。

『ストレートパーマ』でビビり毛を矯正した場合、
いっそう悪化させた経験を持つ美容師も多いはずです。